2012年10月6日土曜日

大きな木のような人



絵本のあらすじ
ここはフランスの植物園。植物の研究者と少女さえらとの出会いから始まります。彼女は植物園の中でいつも白いキャンパスを持ち歩き描いています。少女は、研究者の言葉少ない植物の説明に耳を傾け、親しくなりひまわりの種をプレゼントしてもらいます。芽が出るのが待ち遠しくて毎日毎日鉢の中を覗きこみます。そしてやがて双葉が・・・それからどんどん植物に興味を持つようになったのですが、やがて日本へ帰国するときが・・・

絵本の感想
挿絵が柔らかく美しく異国の風を感じます。世界中の木と人々の関係を研究してきた男性と少女の出会い。静かな時の流れの中で、少女が輝く目で植物を手に取りそして深く興味を持っていく様子が伝わります。何百年も生きている木にはそっと身を委ねてみたくなるでしょう。少女は心の中に一つの核となるものを手に入れたような気がします。